現在、大阪市にある劇団四季の「大阪四季劇場」では、ミュージカル「キャッツ」がロングラン上演中です。

役者さんたちの歌と踊りには本当に感動させられ、よくぞあれだけ鍛えられるものだと、つくづく感心します。

このようにステージはいつ観ても素晴らしいのですが、劇場の設備については少々・・・。

それは、トイレのキャパシティのことです。

じつは、ミュージカルはほとんど、どの演目でも女性のお客さんが圧倒的に多いのです。

ざっと目視したところ、7割が女性ではないかと・・・。

毎回、幕間には女性用トイレの前には長蛇の列ができます。

劇場の女性スタッフが列の整理をし、劇場外の別フロアのトイレの利用をアナウンスしたりと、大忙しです。

ロングラン上演の期間中、すっとこの状態が続いているのですね。

並ぶほうも、整理するほうも、大変です。

女性が多いということは、過去のデータからほぼ確実なので、施設計画の段階からその点を考慮に入れておけばよかったですね。

お客さんにも、運営側に余計なストレスをなくすためにも、ぜひともリサーチを行っていただきたいものです。

このように、過去のデータを分析することも、マーケティング・リサーチの大事な仕事なのです。

過去のデータを分析することで、ある程度は未来を予測することが可能なので、行わない手はありません。

まあ、施設づくりは、外からではわからない、いろいろな事情があることでしょう。

わかっていてもできないということは多いと思います。

顧客の満足よりも諸事情が優先されるというのが、まだまだ世の中では多いですからね。

それはともかく、いろいろな分野でまだまだリサーチが足りてないこと、そしてリサーチを広めるべき私たちの努力が足りていないことを痛感いたします。


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