リフォーム施主の日記調査

リフォーム施主「日記調査」で、施主に密着してわかった「幸せなリフォーム」を手に入れる秘訣!

《01》リフォーム施主に密着して

★戸建住宅リフォームを実施した施主に日記&インタビュー調査を実施しました。
 その結果を元に、リフォームを計画している方に「幸せなリフォーム」を実現
 するための特別な情報をお届けします。

弊社のオリジナル企画として取り組んでおりました、一大プロジェクトのリフォーム施主「日記調査」が、お二人の施主様にご協力を得て、この度無事に完了し、分析が終わりました。

今回は、戸建住宅のリフォームをされた施主様に、リフォームの計画時期から工事がすべて完了するまで、長期にわたり「リフォーム日記」をつけていただきました。
リフォームの検討というあわただしい中、快くご協力いただきましたお二人の施主様には、改めてこの場を持ちまして、御礼申し上げます。

また、リフォーム完成後、一緒に日記の内容をたどりながら、行動やその時の感情など、詳細にインタビューさせていただきました。
このインタビューでは、私どもがかつて経験したことがないほど、深い内容のお話が聞けました。
この調査を行わなかったら、決してわからなかったことが次々と明らかになり、苦労が報われた思いがしました。

それまで、私どもでは、リフォーム施主の調査と言えば、インターネットによるアンケート調査という手法をとることが多くなっていました。
このアンケート調査という手法は、複数サンプルに対して、質問項目という横串を指して、その反応を見るというものですが、これに対して日記調査は、ワンサンプルに対して、始まりから終わりまでを縦通しに調査を行うものです。

このふたつは、調査の視点が全く違う手法であり、当然、そこから得られる結論(仮説)も違ったものになります。
また、アンケート調査は、質問という刺激をサンプルに与えて、その反応を調べるわけですが、日記調査は、サンプルに刺激を与えることはなく、ありのままのデータを取得するものです。どちらかと言うと観察調査に近いものです。
さらに、アンケート調査から得られる回答は、こちらが設定した質問項目以上の深みや広がりは生まれませんが、日記調査は回答の深みや広がりに制限がかからないため、こちらが想定できないようなレベルの深さ、広さの回答が得られます。

私どもでは、アンケート調査や統計データの解析など、どちらかと言えばマクロ的な視点でリフォーム施主をとらえていますが、リフォームというケースバイケースの様相が強い事業においては、一人一人の施主に寄り添って、一から十までの行動や状況を詳細に知る必要があるのではないかと、常々思っておりました。

そうした状況から、リフォーム施主を日記調査という手法で調査することを思い立ち、果たして実施可能かどうかという不安を抱きつつ、チャレンジすることを決心しました。
しかし、この前代未聞の日記調査は、長い長い苦難の旅路の始まりでもありました。
その苦労話も語りたいところですが、それよりも、この前代未聞のリフォーム施主の日記調査とそれに続く、詳細なインタビュー調査を実施したことで、これまで我々が知り得なかった実に多くの、そして深いレベルでの状況が明らかになったことをご報告することにします。

これからの人口の減少、新築着工数の減少傾向から、住宅リフォームに対する関心が高まり、参入企業が増えて来ています。
このこと自体は、リフォーム施主にとっては、選択肢が増えることなので喜ばしい状況と言えますが、あながちそうとばかり言えません。
急増しつつあるリフォーム業者の中には、施主の満足するリフォームをうまく提供できないところも少なくありません。

こうした事態を打開するためには、もちろんリフォーム業者さんに、改善できるところは積極的に改善していただくことが重要ですが、施主の皆さんにも、リフォームの先輩の方々の実体験をもとにした、リフォーム業者の選び方やうまく打ち合わせを進める方策などの情報を提供することが大事だと考えました。

さらに、弊社がこれまでに行ったリフォームに関する調査や分析などで得られた情報、及び私自身や知人のリフォーム体験の情報も取り入れながら、これからリフォームを行う皆様に「ああ、こんなことが起こるのか~」など、お役に立ちそうな情報を、順次発信してまいります。

どうぞご期待ください。


《02》幸せリフォームをすべての施主に

★満足して当たり前のリフォームなのに、不満が残る施主が多いのはなぜ?

毎年、多くの方々が快適な新しい生活を夢見てリフォームを行っています。

ところが、ある調査結果によると、リフォームを実施した施主のうち、80%以上が満足と答えているとのことですが、そのうち「どちらかと言えば満足」という何かしらの不満を含んだ回答を除くと約50%にまで下がります。
多くの資金と時間、労力を費やして行った夢のリフォームが、本当に満足だった、良かったと言って喜べる施主が、半数でしかないとは由々しき問題です。

今回、日記調査とインタビューで密着させていただいた、お二人の施主でも、100%満足ということではなく、いくつも後悔が残る結果となりました。

リフォームすれば、古かった設備が一新され、きれいで使いやすくなったり、動線の悪かった間取り改善され、無駄のない動きで楽になり、住みやすくなるのですから、大きな満足を得られて当然なに、とても不思議です。
施主は、リフォームで生活が一新することを夢み、リフォーム業者は、何とかして施主に満足していただこうと努力しているはずなのに、どうしてそのような事態になるのでしょうか。

どうして満足いくリフォームにならないのか、なにがその分かれ道なのか、外せないポイントは何かなど、徹底した顧客視点で見る日記調査により、次々と仮説が浮かび上がりました。

そこで、施主がリフォームを行う前に知っておいてほしい情報や知識、リフォーム業者を見極めるコツなどについて、これからお話ししてまいりたいと思います。

また、リフォーム施主さんだけでなく、リフォーム業者さんもそれらの情報を参考にしていただき、事業の改善にお役立て下されば幸いです。
業者さんは、普段からリフォーム施主さんに接しておられると思いますが、自信を持って、施主の本音をつかんでると言えますでしょうか?
そうだな、少し自信がないかも、と思われる業者さんには、ぜひこのお話をご参照ください。
施主が語った本音、思わずとった本心からの行動などから、いろいろなヒントが掴めます。

立場の違い、知識量の違い、説明力と理解力のギャップなど、施主と業者間のコミュニケーションの在り方は難しいものがありますが、これからご紹介する施主の本音情報から、改善の糸口を探っていただければ幸いです。

なお、この文章は将来のリフォーム施主さんに、幸せなリフォームを実現していただくことを目的としていますので、施主さんに向けて語っていますことをお断りします。


《03》リフォームの事前準備が成否を分ける

★なんとなく始めたリフォームに満足なし?

今回のリフォーム施主日記調査によって、リフォームの期間は工事の規模や内容によって様々ですが、実は私たちが想像していたよりもはるかに多くの時間が費やされていることがわかりました。

特に時間をかけているのが、依頼するリフォーム業者を決める過程です。
これは、業者選びの重要性を施主が十分に認識しているということと、業者選びがそう簡単ではないという両面があります。
業者選びの状況については、後ほどたっぷりと出てまいりますので、ここではリフォームの事前準備の大切さについて述べさせていただきます。

リフォームを思い立った施主は、多くの場合、リフォーム業者を決めるまでに、リフォームについて学んだり、検討したりする時間を費します。
リフォームについて学び検討することとしては、どのようなリフォームにするか、どのような設備機器があるのか、どれくらい予算が必要か、どのような点に注意するかなどがあります。
具体的には、書籍やインターネットで情報を集めたり、チラシやカタログを見たり、知人に話を聞いたり、メーカーのショールームを訪問するなどして、知識を得ていきます。
また、リフォーム業者がリフォームセミナーやフェア、現場見学会などを開催しており、そこでリフォームを勉強する人もいます。
このリフォームについて学び、検討する期間は、施主によってまちまちですが、今回の施主の一人は、約1か月半を費やしています。

一方、まったく事前に学ぶことなく、リフォーム会社のチラシなどを見ていきなり訪問し、そこで話を聞きながら、同時並行的にリフォームのことを学んでいく施主もいます。
この場合は、いきなりリフォーム業者との接触が始まると、次々に段取りが進んでいくので、じっくり考える時間が取れなくなる恐れがあります。
時間切れで、中途半端な判断で決めてしまって、後から後悔するということになりがちです。

リフォームを学ぶ方法や場はいろいろありますので、いずれにしても、リフォームについてじっくり時間をかけて学び、検討することが大事です。

また、リフォーム業者さんも、勉強不足と判断される施主から見積もりを依頼された場合は、すぐに見積もり対応に入らず、まずはじっくりと施主の要望を聞き取り、どんな目的で、どのような生活をリフォームで実現したいのか、施主の相談に乗っていただきたいものですね。

リフォームの受注確定を急ぐ気持ちは理解できますが、事前の準備に時間をかけたほうが、結果的に、施主にとってもリフォーム業者にとっても、幸せなリフォーム実現への近道と言えるのではないでしょうか。

施主さんは、仮に勉強不足のままリフォーム業者と折衝した場合でも、焦らされずじっくり話を聞いてくれて、わからないことを教えてもらえ、こちらか気づかなかった提案をしてくれる業者さんかどうかが、今後、折衝を続けていい業者さんかどうかの判断基準のひとつとなりますね。

とはいえ、施主さんは自分でしっかり勉強するという態度が大事であり、常にリフォームの目的を失わないことを忘れずに!

自分の希望を叶えてくれる設備や機能はどんなものがあるのか、それをプラン提案と施工で叶えてリフォーム業者とはどんな業者なのかを常に意識しながら情報収集を進めて下さい。

諦めず努力して行くうちに、きっと目指すリフォームの形が見えてくると思います。

頑張って下さい!


《04》屋根・外壁塗り替えの次は内部リフォーム

★心づもりしていれば、情報も集まる。

今回の日記調査の協力者は、お二人とも戸建住宅にお住まいの方で、リフォームを行った方です。

お住まいの築年数は10年以上たっています。
そしてお二人とも今回の内部リフォームの前に、すでに屋根・外壁の塗り替えを行っています。

戸建住宅の外壁は、モルタルで30年、タイルや窯業系サイディングで40年といわれていますが、コーキングやシーリングは、10年ぐらいで打ち替えが必要になります。
すなわち、戸建住宅では築後10年を過ぎたころから、外装の塗装のニーズが発生し始めます。
そして、外装の塗装を終えると、今度は内部リフォームの番となります。

もちろん、先に内部リフォームを行ってから、外装塗装を行うというケースもあります。
いずれにしても、近い時期に初めての外部と内部のリフォームが行われるということになります。

今回の日記調査の施主の場合は、外装の塗り替えを行ったことで内部もそろそろ傷んできたし、そのうちリフォームしないといけないなといった、潜在的なニーズが発生しています。

ただ、そうした潜在ニーズだけでは、なかなか実際のリフォームに踏み切ることはありません。
そうした状況の中で、例えば、浴槽の自動お湯ハリ装置が故障したとか、トイレで水漏れが起きるなどの不具合があると、リフォームのニーズが顕在化することになります。
故障した個所を修理するか、それともこれを機会に他の不具合や使いにくさなどを一気に解消するためにリフォームを行うかを検討し始めるのです。

住宅は建てた直後から劣化が始まります。
戸建住宅の場合、太陽や風雨にさらされる外装の方が早く劣化が進むため、それが内部の傷み具合のバロメーターとなるケースが多いと言えます。

そこで、これからリフォームを行う皆さんへのアドバイスです。
早く劣化が進む外壁の塗装を行った数年後には、内部リフォームの必要性について、ある程度心積もりしておくのがよろしいかと。
外壁を塗り替えたら、次は内部のリフォームの時期が来るなと、意識しておくことで、いざその時が来ても、落ち着いて対応できます。
もちろん、費用が掛かることですから、そちらの計画も立てておかねばなりません。

そうやって、ある程度リフォームの時期を心づもりしておくと、普段からリフォームに関する情報が目につくようになります。
近所でリフォームの内覧会などがあると、ちょっと参考までに見ておこうかという気にもなります。
日々郵便受けに入るリフォーム業者のチラシをみても、「トイレだけの交換なら10数万円ぐらいからできるのか~」などと言うこともわかるようになります。
あわてて検討するリフォームほど、危ういものはありません。

そしてそのときに、単に内部のあちこちが傷んできたから、古くなってきたから、という理由だけで、何となくリフォームを検討することは、ぜひとも避けてください。
もちろん、早々とリフォーム業者に声をかけてはいけません。
業者は早く受注したいものですから、声をかけると、どんどん話が進んでしまい、じっくり検討する時間もなくなり、後で後悔するリフォームになってしまう可能性が高くなります。

では、どのようにすればいいのでしょうか?
次回以降、じっくり見ていくことにしましょう。


《05》なぜ、購入先の住宅会社に依頼しないのか?

★購入先の住宅会社にリフォームを依頼出来たら楽なのに、なぜ?

今回のリフォーム施主は、戸建分譲住宅(建売)を購入されています。

それなら、リフォームも自分たちが購入した住宅会社に依頼してもよさそうなものですが、お二人ともそうはしませんでした。
おひとりの方は、リフォーム検討が始まってしばらくして、知人の勧めもあって、今の住宅を購入した住宅会社にリフォームの見積もり依頼を行っています。
しかし、それまでは、購入先の住宅会社は眼中になかったようです。

なぜでしょうか?
そのあたりの事情が、今回の調査で明らかになってきました。

まず第一は、施主はリフォームを考えた時に、購入先の住宅会社は新築住宅専門であり、リフォームはやっていないだろう、あるいは、リフォームは得意ではないだろう、と考えていました。
施主の考えるように、建売分譲を中心とする住宅会社は、リフォームを得意としないところが多いのも事実です。
建売住宅を建てて、まとめて分譲するという住宅事業と、個別対応の必要なリフォーム事業とは、似て非なるものと言えます。

今回の施主が、検討開始後しばらくして購入先の住宅会社から見積もりを取りましたが、他のリフォーム業者と比べて、比較にならないほど高いものでした。
提案内容も、施主が望んでいないような余計なプランが含まれており、ピントがずれていたとのことです。
このことからも、少なくともこの住宅会社は、リフォームが得意ではなく、ほとんど丸投げ状態ではないかと推察されます。
また、現地調査から見積もりが出てくるまでに、2週間以上かかっていました。
現場調査に来た担当者の方の印象が良く、住宅購入時の建築図面も持ってきていたということで、大いに期待していたのに、残念な結果になりました。

そして、購入先に住宅会社に依頼しなかった第二の理由は、住宅購入後、しばらくすると定期訪問もなくなり、気軽に依頼する状況ではなかったとのことです。
住宅はアフターサービスこそが大事なのに、それを疎かにする住宅会社というのは、自社の顧客のことをどう考えているのでしょうか。
自分たちが販売した住宅のメンテナンスをきちんと行いながら、リフォームにも対応して、末永くの施主とつながっていこうと考える住宅会社なら、定期訪問や連絡が途中でなくなるということは考えられません。

このことから、住宅購入後もきちんと定期訪問や連絡があり、コミュニケーションがとりやすい関係が続いている住宅会社であれば、リフォームについても、相談してみる価値はあると言えます。
しかし、普段の住宅点検の際に、リフォームの案内が全くない場合は、リフォームは得意ではない可能性があります。
リフォームも得意で積極的に受注しようと考えている会社なら、必ずリフォームの案内をするはずですから。
また、自社で受注しなくても、信頼できるリフォーム業者を紹介してもらえるかも知れません。
いずれにしても、住宅購入後もコミュニケーションとれている住宅会社であれば、一度、相談してみるのもいいのではないかと思います。

視点を変えて、住宅会社側からすると、自社でリフォーム体制を組めず、下請け丸投げ状態であれば、リフォームの専門業者には勝てないでしょうし、施主に対しても、見積もりに時間がかかる、費用が高い、良い提案ができないなど、かえって自社の信用を落とす結果になります。
施主からすると、住宅を購入した先の住宅会社や工務店が、購入後もずっとメンテナンスをしてくれ、リフォームも行い、将来の建て替えやあるいは、売却、賃貸への転用などにも対応してくれるとすれば、どれほど心強く、安心できるでしょうか。

そのためには、住宅会社や工務店が新築、リフォームだけでなく、仲介などの不動産業まで手掛けるか、不動産会社と緊密な連携をとる必要がありますが、今、リノベーション需要獲得との関係から、そうした動きが見られます。

この点ついては、別途述べさせていただきます。


《06》何のためにリフォームを行うのか?

★このリフォームでは何にこだわるのか?

さて、ここで大事なお話があります。

住宅が古くなってきた、あちこち傷んできた、修理するより、いっそリフォームしようか、というのがよくある流れですね。
それで、リフォームの勉強を始め、プランを検討し、リフォーム業者を探して・・・、と言うことになりますが、その前に、よく考えておくことがあります。

まず、内部が傷んだり、水漏れが起こったり、機能が壊れたりしたときに、それらを部分的に補修したり、修理するだけではダメなのかということです。
このときに、さしたる理由もなく、補修や修理ではなく、なんとなくリフォームしようかと考えた場合は、リフォームの方向性があいまいになり、また家族間の意見調整も難しくなり、結局、満足のいくリフォームにはなりません。

その点、今回の施主のお一人は、貴重な経験をされました。
このお宅でも、浴槽の自動水栓が故障したことが一つのきっかけとなって、リフォームを決断しましたが、最初はさしたるリフォームの目的もなく、検討を始めました。
そのうち、ある知人の方から、リフォームするなら何かにこだわって考えたほうが良い、とのアドバイスをもらいました。
それまで、漫然とリフォームを考えていた施主のご夫婦は、そこで話し合います。

自分たちの好きなこと、こだわりたいこととは何かを。
そこで出た結論が、「浴室」でした。
実は、ご夫婦お二人とも入浴好きで、長風呂をされます。
それで、浴室にはテレビをつけていました。
ドラマやスポーツ番組を見ながら、1時間ぐらいは入っていたそうです。
想像するに、誰にも邪魔されず浴室でゆっくりくつろぎ、一日の疲れを取り、高級感のあふれる雰囲気の中で、精神的にも癒されたいと思われたのでしょう。
二人とも好きで、毎日使う場所だから、特にこだわって、予算をかけて納得のいくものにしたいということになりました。

それで、一つの目的がはっきりしたわけです。
あとは、その明確になった目的に沿って、勉強し、検討し、設備を探せばいいわけです。
そして、最初に希望した浴室は、とあるメーカーの最高級タイプのシステムバスでした。
リフォーム業者を探すときでも、自分たちの目的を達成してくれるだけの技量のあるところかどうか、という目線で選べばいいわけですから、選定基準がはっきりし、選びやすくなります。

これは一つの事例ですが、お金をかけてリフォームするのだから、自分たちの生活をどうしたいのかという目的を、それぞれの家族でじっくり話し合うことが、非常に大事だと言えます。

この目的をしっかりと、明確にすることが、幸せなリフォームを行う第一歩となるのです。


《07》役立つ建材・住設メーカーのホームページ

★今のリフォームではインターネット大活躍!

リフォームを検討する前の情報収集では、自宅ポストに入るチラシとともに、インターネットが大活躍します。

インターネットをお使いでない方もいるかもしれませんが、それはもったいないので、この機会にぜひ利用するようになることをお勧めします。

さて、では最初に何を検索するのか?
検索エンジン(グーグルなど)に「リフォーム」とだけ入力すると、リフォーム業者、建材・住宅設備メーカー、リフォーム業者紹介(無料見積)などが数多く出てきます。
ここでは、いきなりリフォーム業者やリフォーム業者紹介のサイトを見るのではなく、まずは建材・設備機器メーカーのホームページを見てください。
例えば、水回り設備のリフォームを考えているのであれば、最近ではどのような設備があるのかを知るのに役立ちます。

メーカーのホームページでは、新商品や最新の機能など、他社にない強みを一生懸命に訴えています。
つまり、そこでは、現在発売されている最新の商品を知ることができるのです。
もちろん1社だけではなく、総合メーカー、専門メーカーなどを織り交ぜて、何社も見てください。

さて、このメーカーのホームページを利用するにあたって、少し注意することがあります。
メーカーは、どうしても自社で開発した商品や機能の良さを知ってもらいたいあまり、細部のクローズアップ写真や、機能の説明が多くなっています。
その反面、それらを使ってリフォームした場合、どのような雰囲気に仕上がるのかといった、レイアウトイメージが掴みにくい傾向にあります。
つまり、「木」ばかり見えて、「森」全体が見えないということです。

そこで、サイトによっては、自分で商品を組み合わせて、プランを作ることができるものがあります。
浴室やシステムキッチンなどのサイズを選んで、色柄を自由に変えてシミュレーションできるので、出来上がりのイメージを確認できます。
写真を見て、説明を読むだけでなく、自分でプランを作ることによって、少しでも全体的な雰囲気を確認できるのではないかと思います。
最近では、ITが進み、パソコン上に自分の台所の写真を取り込み、そこにメーカーの商品を設置したらどのようになるかをシミュレーションできるものもあります。

それと、もう一つお知らせしたいのが、ホームページで見る印象と、実物から受ける印象とは違うということです。
機能についても、写真と文字だけだと実感がわきにくいと思います。
例えば、浴室の床でやわらかく温かく感じる製品があります。
このような体感型の機能の場合は、必ずショールームなどで実際に体験することが大事です。
ホームページで見たときは、あまりピンとこなかったものが、実際に試してみるとすごくよかったということがあります。
今回の施主も、やわらかくて温かく感じる浴室の床に興味を持っていたものの、実際に試すまでは、その良さが実感できなかったと言います。

また、逆の現象も起こります。
ホームページの表現では、さも素晴らしい機能であるように思われたものが、ショールームで実物を見て、手で触れてみると、期待したほどではなかった、ということもあります。

メーカーもホームページには莫大な費用をかけて製作していますが、その表現方法については、必ずしも適切であるとは言いえませんからね。

そのあたりのことを斟酌しながら、リフォームの初期段階の情報収集ツールとして、メーカーのホームページを活用することをお勧めします。


《08》メーカーのショールームを大いに活用しよう

★商品やプラン情報の宝庫、しかも無料!

住設建材メーカーが全国に開設しているショールームは、その会社が販売している多くの商品が並べられています。

メーカーには、総合メーカーと専門メーカーがあります。
LIXIL、パナソニックなどは総合メーカーであり、水回り設備から内装建材まで品揃えがあります。
大掛かりなリフォーム、増築や改築などの工事を含む場合には、関連する商材がほぼすべてそろっている総合メーカーのショールームが便利です。
一方、TOTO、クリナップ、タカラスタンダードなどは、水回り設備の専門メーカーです。
各社、それぞれ商品特徴を備えており、複数のショールームを見て回ることをお勧めします。
なお、TOTOは、大建工業、YKK APと、コラボレーションショールームを展開していますので、総合メーカーに近いと言えます。

ショールームでは、商品の展示だけではなく、商品の説明、機能の実演、リフォーム相談、プラン提案、セミナーの開催、リフォームフェアの開催、各種イベントの開催など、幅広い活動を行っています。
最近では、リフォーム業者の紹介も行っています。

なお、メーカーから紹介されるリフォーム業者は、いわゆるメーカーのひも付きではないかとの懸念があります。
つまり、そのメーカーの商材ばかりを勧められるのではないかという心配です。
自分が、好みのメーカーであれば問題ありませんが、そうでない場合は、ある程度業者と信頼関係を築いたうえで、自分の希望を言えば、たいていはきちんと聞いてくれます。
ということで、メーカーから紹介されるリフォーム業者は、それなりに選ばれた業者であり、特段依頼したい業者がない場合、相談してもよいのではないかと思います。

ショールームは、リフォーム検討の初期段階から検討の終盤にかけて、それぞれの段階で、大事な機能を提供してくれます。
ショールームに行けば、主な商品を展示しており、実際に触れてみることができます。
例えば、システムバスの床は、実際に裸足になって歩くことで、柔らかさや、温かさなどの感触を得ることができます。
システムキッチンでは、実施の色柄や引き出しのスムーズな動きなどの確認ができます。
洗面化粧台では、女性がお化粧するのに適した照明になっているか、小物類の収納や家電商品用の電源位置など、使い勝手については、徹底的に試したほうがいいですね。
そして、説明員がいますので、見ただけ、触っただけではわからないことがあるので、必ず説明を聞いてください。

メーカーはショールームの維持に相当のコストをかけていますので、利用しない手はありませんね。
ショールームは、たいてい水曜日を休館日にしています。
ところが、先日、ある地方都市に行き、ある大手メーカーのショールームを訪ねると、木曜日なのにお休みでした。
ホームページで調べてみる、毎週、水、木は連休とのこと。
ちなみに、その日、他の大手メーカーのショールームは、開館していたので、ほっとしました。
大手メーカーでも、週休1日のところと、週休2日のところがあるので、注意して下さい。

しかし、使用する場合は、予約ができるので、日時を決めて予約して訪問すれば、専任の相談員がついてくれて、詳しく説明してくれるので、ぜひそうして下さい。
そして、せっかく予約をして訪問するのであれば、図面を用意しておくと打ち合わせに便利です。
図面は詳しいものでなくても、大まかな間取りやリフォームしたい部位の寸法があるだけでも、だいぶ役に立ちます。
また、メーカーによっては、ホームページから自分の希望を記入する用紙をアウトプット(印刷)することができるところがあります。
その用紙は、例えばキッチンだと、台所の広さ、本体寸法、組込器具、タイプ(I型、L型など)を記入し、さらに方眼紙に部屋の広さやレイアウトを自由に記入できるようになっています。
これに記入して持参すると、簡単に自分の希望や設置場所の状況を、ショールームの相談員との打ち合わせがスムーズになります。

なお、ショールームは、週末など混んでいて、希望する日時の予約が取りにくいということがあります。
ぜひ、早めに、できれば2週間以上前に予約を入れるようにしてください。

また、リフォーム業者がショールームを借りて、リフォームフェアを行っています。
こうしたフェアに参加するのも、リフォームを検討するうえで、大いに役に立ちます。

もちろん、依頼するリフォーム業者がある程度決まれば、ショールームにリフォーム業者の担当者が同行してくれます。
一般の人だけがショールームを訪問するよりも、リフォーム業者などの専門家が同行したほうが、より深い話ができることがあります。
また、ショールームの担当者は、設備機器に関する知識は豊富に持っていますが、建築に関する知識は、必ずしも豊富とは言えません。
例えば、洗面化粧台を設置するついでに、壁をずらして洗面スペースを広げたいという場合など、建築にかかわる点については、フォーム業者に確認すべきと言えます。
もっとも、業者によっては、水回り設備の交換が中心で、大工工事の苦手な業者もいます。
このように、リフォーム業者といっても、得意とする工事内容に違いがみられるので、その確認もしっかり行う必要があります。
なお、この点については、また別途述べさせていただきます。

そういうことで、リフォーム業者との同行訪問はお勧めです。
メーカーにとっては、リフォーム業者はお客様に当たり、施主はさらにその業者のお客様と言うことになるので、ていねいに対応してくれます。
施主が気が付かないことも、業者が代わりにメーカーの担当者に確認してくれます。
両者で、施主のよくわからない専門的な打合せを行っているという光景も見うけられます。
もちろん、後でわかるように説明してもらわなくてはなりませんが。

なお、ショールームは、一度と言わず、何度も利用してください。
時々商品も入れ替わりますし、説明員もいろいろな方がいて、説明の仕方や深さも違うことがあるので、何度も利用することがコツです。
時期によってがキャンペーンなども行っており、景品がもらえたります。
システムキッチン、システムバスなど高額な設備になればなるほど、納得のいくまで、ショールームでトコトン検討することをお勧めします。

そして、何度利用しても、すべて無料なのが、なんともありがたいですね~。(笑)


《09》さあ、リフォーム業者を探しましょう!

★チラシかネットか?

さて、いよいよリフォーム業者の選定に入ります。

選定方法としては、自宅ポストに投函されたチラシ、新聞折込チラシ、テレビやラジオのコマーシャル、知人や友人からの紹介、インターネット検索など、さまざまな取っ掛かりがあります。
これらの選択方法を大きく分けると、チラシを中心とするリアルな方法と、インターネットを使ったバーチャルな方法があります。

便宜上、前者を「チラシ派」、後者を「ネット派」と呼ぶことにします。

さて、まずは「ネット派」ですが、これは、ネットの検索エンジン(グーグルなど)を使ってリフォーム業者を探す場合(「直接検索派」)と、業者紹介サイト(ホームプロ、リショップナビなど)に登録して、見積もりを比較しながら選ぶ場合(「業者紹介サイト派」)とがあります。

では始めに、ネットを使ったリフォーム業者の選定方法の、「直接検索派」について考えてみます。
これは、検索エンジンに、リフォームに関するキーワード、例えば「リフォーム業者 〇〇市」などを打ち込み、その検索結果から業者を見つける方法です。
この場合、業者名だけでなく、「信頼できる〇〇市のリフォーム業者〇〇社一覧」といったサイトも上がってきます。

また、「iタウンページ」を使う方法もあります。
お住まいの地域(〇〇市など)と「住宅リフォーム」と入力すると、検索されて出てきます。

こうして得られた業者の情報を1社ごとホームページで内容確認し、またクチコミ情報なども参考にしながら、これはと思われるリフォーム業者を複数選び、比較検討していきます。

もう一つの「業者紹介サイト派」の方法は、検索エンジンで、例えば「リフォーム業者 紹介」などのキーワードを入れ、「ホームプロ」「リフォームコンクト」といったリフォーム業者を無料で紹介してくれるサイトを抽出します。

こうしたサイトは施主にとって、便利と言えますが、利用するに当たっては、それなりに注意する必要があります。

この点については、次回、説明させていただきます。


《10》リフォーム業者紹介サイトは便利なのですが・・・?

★ネット情報を上手に使いこなそう!

業者紹介サイトは、複数の業者に無料で見積もりを依頼することができます。
しかも、こちらの名前等は明かさずに依頼できるので、不必要な営業攻勢を受けることがありません。

また、業者と個別にメッセージ機能でやり取りできるので、電話したり訪問したりと言ったわずらわしさがなく、写真や資料を添付ファイルでやり取りでき、連絡内容も後々までの文字として残せるといったメリットがあります。

このようなメリットがある一方、1回に紹介される会社が多すぎるという不満が、利用者から聞かれます。
あるサイトの場合、決まりでは業者8社まで紹介されるということですが、実際に依頼すると、12社ほどから見積もりが来たという施主もいます。

多くの業者を紹介してもらえるのだから、良いのではないかと思われますが、真剣にリフォーム業者を探している者としては、業者とのやり取りや選定する作業が大変となり、かえって迷惑となったということです。
またある別の施主は、あまりに多い業者選びが大変で、そのサイトの利用をやめています。

このように、業者選定は真剣に取り組めば取り組むほど、大変な作業なので、検討する業者はある程度絞り込んでおく必要があります。
この、業者を絞り込むコツについては、別途述べさせていただきます。

見積金額の妥当性については、同じサイト内の業者間での比較では、なかなかわかりません。
というのも、これらのサイトに登録しているリフォーム業者は、このサイトを通じて受注した場合は、当然のことながら、一定の手数料をサイト側に支払います。
そのため、その手数料のコストは見積金額に乗せられていると認識しておいてください。

これはどの紹介サイトを利用したとしても状況は同じです。
従って、見積金額が妥当かどうかを判断するためには、このような紹介サイトを通さないで、直接リフォーム業者に見積もりを依頼した場合とで比較する必要があります。
とは言うものの、それはそれで手間のかかることですが、このような事情があることを知ったうえで、うまく利用してください。

このサイトでは、業者間で見積額だけを比較するのではなく、提案内容や説明の詳しさ、わかりやすさ、メッセージ機能での連絡のしやすさ、レスポンスの速さや的確さなどについて、十分比較検討することをお勧めします。


《11》リフォーム業者紹介サイトでの業者の絞り込み方法とは?

★業者選びは思いのほか大変だ!

業者紹介サイトを通じて見積もりを依頼する場合は、ご自分が実現されたいリフォームのイメージをできるだけ詳細に伝えることがコツです。
この点が業者に伝わらないと、適切なリフォーム提案も、見積もり提案がなされないことになります。

業者からの返事が届きましたら、それらを比較検討するわけですが、もちろん単純に金額比較するだけではなく、リフォームの提案内容とのバランスを確認してください。
説明内容も、まず読みやすい、わかりやすいことが重要です。
この時点で、わかりにくいものについては、そっと横によけておいてください。(笑)

それから提案内容が自分の実現したいリフォームになっているかを確認します。
この点が最も重要です。
単に水回り設備を交換するだけのリフォームであれば、それほど提案内容や予算に違いはないと思いますが、キッチンスペースを全面的に改装するなどの大規模なリフォームの場合は、使い勝手や部屋の雰囲気、設備の機能やデザイン、グレードなど、その提案内容には大きな違いや特徴がみられます。
そこをじっくり検討してください。

また、例えば洗面スペースを少し広げるなどの必要がある場合、大工工事が発生します。
設備の工事は得意だが大工工事は苦手な業者もいます。
この場合も、提案内容をじっくり見て、大工工事に自信を持っているかどうかを判断します。
また、雰囲気やデザインにこだわったリフォームを行いたい場合も、もちろん、デザインに関する提案内容から、その業者のデザイン提案力を判断します。
当たり前のことを言っているようですが、数多くの業者からの提案を検討するうちに、当初の実現したいリフォームの目的を忘れて、予算や他の点に目が行きがちになります。
そうしたことにならいないよう、肝心なポイントをしっかり確認するよう心がけてください。

実際に業者に依頼する場合、自宅からの距離も気になるところです。
自他に近い業者の方が、リフォーム後も何かあればすぐに駆け付けてくれると考えられますが、一方で、あまり近くだと、よく顔を合わせることになり、工事を断った後、気まずくなることなどを気にする方もいます。
この点は、考え方に個人差がありますので、一概には言えません。

また、業者の企業規模も気になるところです。
できるだけ大手が安心という方と、比較的規模の小さな会社の方が小回りが利くし、価格も安いと判断する方がいます。
この点についても、なんともいえないところです。

他に気を付けないといけない点は、リフォーム業者については、工事内容によって得意・不得意があります。
構造や外回りを得意な業者は、内装のデザインやイメージ作りは、あまり得意でないというケースが見られます。
自分たちが目指すリフォームは何なのかを明確にし、それを実現するための提案や施工を得意にしている業者を選ぶことが重要です。

繰り返しになりますが、自分に適した業者を選定するためには、目指すリフォームをできるだけ明確にすることが、何より重要だということを、ここではお伝えしたいと思います。


《12》リフォームのチラシは、ここに注意を!

★地元業者探しではチラシ情報も役立つ!

リフォームが成功するかどうかは、どのような業者を選ぶかでほとんど決まってしまうと言っても過言ではありません。
それだけに、業者選定は最重要項目と言えます。

では次に、ポストへの投函や新聞折込みなどのチラシ情報をもとにしたリフォーム業者探しについてみていきます。
リフォームに関するチラシは、日常よく目にするだけに、最近はやりのリフォームや予算相場を知るきっかけになったりします。

チラシは、地元の業者は自社の近くを中心にチラシを配るケースが多くなっているため、地元の業者に依頼したい場合は、有力な情報源となります。

チラシはそれぞれ業者が独自の物を作成していますが、それだけに注意すべき点もあります。
いわば、誇大広告というものです。
これは、少しオーバーな表現ですが、記載内容に誇張がある場合があります。
例えば、「県内最大級のショールーム」という文言です。
実際に、訪問してみて、がっかりと言うケースがあります。

また、リフォームの工事費についても、かなり思い切った安値を記載している場合があります。
一般の方が見ると、その値段が相場かと思います。
しかし、実際に依頼してみると、それは最低の値段であり、少し商品などを変更すると、たちまち値段が上がったりします。

チラシのデザインについても、業者によって大きな違いがあります。
チラシに使う紙質についても、ピンキリです。
カラー写真を使った洗練されたイメージのチラシから、紙質を落としたチラシで安値の数字が目立つものまで様々です。
チラシのセンスからも、業者の考え方、方針、センスなどがうかがい知れます。

ただし、チラシは業者選びのきっかけとはなりますが、記載内容を鵜呑みにすることなく、また、デザインの善し悪しでその業者のセンス等を決めつけるのではなく、ご自分の足と目で実際の業者を確認することを忘れないでください。

また、チラシから得られる情報として、近隣の業者が行うリフォームイベントやセミナー、完成内覧会、施工中物件の情報などがあります。

これらのチラシ情報をもとに、イベントやセミナーを覗いてみるとか、完成した実際の住宅を見学するのも、業者選びの参考になります。
施工現場についても、外からうかがい知れることだけですが、工事車両の路上駐車、出入りする職人さんの服装や言動、玄関先に出すリフォーム中の案内看板など、チェックできる点はいろいろあります。

このように、チラシ情報はインターネットにはない特徴を持っているため、両者を併用することで、少しでも良い業者に巡り合えるチャンスが増えることが期待できます。


《13》身近にリフォームの情報源が!

★灯台下暗し!

さて、リフォームを思い立つまでは、ほとんど気にとめなかったと思いますが、案外身近にリフォーム関する貴重な情報源があります。
いよいよリフォームをするとなって初めて、そういえば・・・と、目にとまります。

まず、近所で行われているリフォームの工事現場です。
通勤や買い物の道すがらであれば、それなりに気づくはずですが、それでも特に関心は寄せないと思います。

マンションであれば、リフォーム工事のお知らせが、エレベーターホールの前あたりに張り出され、実際に工事する騒音も発生するので気づきます。
しかし、昼間働いて留守にしていると、案外それにも気づきませんね。

リフォームが決まったら、どうかご近所のリフォーム現場を探索してみてください。
一戸建ての場合は、玄関先にリフォーム業者が案内の看板を出している場合があります。
もちろんマンションの場合は、お知らせに業者名等が記載されているので、参考にするとよいでしょう。

リフォーム前は気づかなかったかもしれませんが、意識的に探してみるとリフォーム業者の店舗が近所にあるかもしれません。
こじんまりした店舗でも、ちょっとした展示スペースを持ち、水回り設備などを展示している場合もあります。
実際に商品を見るとイメージがわき、お店の雰囲気やスタッフの方の対応などもわかりますので、ぜひお店を覗いてください。

インターネットやチラシからの情報収集とともに、ご自分の足で近所のリアル情報を探索することをお勧めします。

さて次回からは、いよいよ実際に見積もりを依頼する段階に入ります。
そうです、これからがいよいよリフォーム検討の本番です。


《14》いよいよ見積もりを依頼する

★さあ、これからリフォームの旅が始まります!

リフォームの成否は、業者選びがすべてと言っても過言ではありません。
その業者選びのとっかかりとなるのが、見積もりの依頼です。
この行動からが本格的なリフォーム業者選びのスタートです。

そして、受け取った見積書には、プランの提案内容、要望の聞き入れ具合、商品選定、価格、アドバイス、デザインセンス、質問への回答内容など、その業者を評価する様々なポイントが含まれています。
もちろん、見積もり自体の見やすさ、添付資料の分かりやすさ、そして依頼してから提出されるまでの日数などの対応状況も判断材料となります。

見積もりを依頼する業者は、リフォーム業者紹介サイト、チラシ、ご近所、知人の紹介などから、これはと思う業者に見積もりを依頼することになります。

あるリフォーム業者紹介サイトでは、最大8社まで見積もりを得ることができますが、それ以上の12社から見積もりが届くケースもあります。
これは日記調査の施主さんの経験ですが、12社かの見積もりを検討するのは労力がかかりすぎるとのこと。
最初は多めに依頼して、それから絞り込んでいくにしても、10社までで良いのではないでしょうか。
そして、その中に気に入ったものがなければ、再度仕切り直して、別の業者に見積もりを依頼するということでもいいかと思います。

見積り内容を検討することにより、その業者の特徴がかなりわかってきます。
特に、大雑把な「〇〇工事一式」などではなく、工事ごとに細かな明細書があるかどうか、説明文がわかりやすいかどうか、3Dパース(立体的な図)を使ってイメージしやすく工夫しているかどうかということは重要なポイントであり、このことからどれだけ施主の立場になって、ていねいに対応してくれるかということが判断できます。

そして、こちらからの要望や質問に対して、真摯に向き合って対応してくれるかどうかも重要な点です。
業者からの押し付けではなく、こちらの希望や要望を最大限取り入れて、そのうえで最適な提案をしてくれるかどうかです。

さて、以上いろいろな留意点を書きましたが、自分にとって価値ある見積もりを提案してくれるかどうかは、実は、一方的に業者に依存することではありません。
見積もり依頼時に、如何に明確にこちら側の希望や要望を業者に伝えるかという点が、最も重要な点と言えます。
この点を曖昧にして、自分に適した見積もりを期待するほうが無理というものです。

最後に、これから始まる業者との長いコミュニケーションを続けていくためにも、最初の問いかけが大事ということをお伝えして、この回を終えたいと思います。


《15》見積もり内容の違いを見る

★見積もりをよく検討して絞り込んでください!

集まってきた見積書をどのように検討したらよいのか。

まずは、見やすいか、わかりやすいか、丁寧かと言った点を見てください。
手書きのわかりにくいものや、専門用語だらけの説明文では、検討することもできません。
建築の素人である施主のことを思いやって、カラー写真や立体図など、リフォーム完成後のイメージがわきやすい工夫がなされているものがいいですね。

それと、見積書の様式は業者によってマチマチであることに注意してください。
項目別の費用が出ているのはいいけれど、項目の内容が微妙に違っているということがあります。
その場合は、単純に比較することはできませんね。
また、全体予算も、単に安い高いという比較もできません。
採用している商品のグレードが違っていたり、オプション部材の内容も違ったりしているので、一概に比較できません。

また、費用の項目自体があったりなかったりします。
例えば、ある業者は「撤去料」の項目がなかったりします。
その場合は、業者に直接問い合わせて、撤去料は後から追加請求されるのか、無料サービスなのかを確認してください。
こうしたことは、業者の見積書を丁寧に見比べていると、こちらの業者にあって、他の業者にないものなどがわかります。
そのためにも、しっかり時間をかけて検討すべきであり、そのため数が多いと大変ということになります。

見積もりを依頼するときに、自分がショールームなどで見て気に入り、採用したいメーカーの商品があれば、その要望を出しておきます。
そうすれば、たいていの業者は指定通りのメーカーを選択してくれますが、中には違うメーカーを提案してくる業者もいます。

それでも業者によっては、得意とするメーカーがあり、それを強く推してくる場合があります。
そのメーカーなら大量に仕入れているので安くできる、施工実績が多いので施工に万全を期すことができ、アフターフォローもしやすい、これまで施主からの評判が一番良い、などとの理由を説明することがあります。
その場合は、有名メーカーかどうか、業者の言う理由が納得できるかどうか、そしてそのメーカーの商品をご自身が気に入るかどうかで判断したらよいと思います。

水回り設備のリフォームの場合、キッチン、浴室、洗面台のメーカーを統一する業者と、そうでない業者があります。
これは、どちらが良いとは言えません。
統一するためには、それらの商品を全て品揃えしているメーカーでしかできないことなので、気に入ったメーカーが専門メーカーであれば不可能となります。
一方、統一するメリットは、デザインイメージが統一できる、同じショールームで商品検討や打ち合わせができる、アフターサービスの窓口が統一できるなどがあります。
業者がそのメーカーを押している場合は、後々の面倒見もいいことが期待できるかも知れません。
しかし、たまたまその時期にメーカーがキャンペーンをやっていて、大量に仕入れていたという場合もあるので、一概に善し悪しは言えません。

商品については、丹念にショールームなどを回り、自分の目でしっかり確認し、ショールーム担当者の説明に納得することが大事です。
そしてそのうえで、業者の意見を聞いて決めていくのが良いでしょう。


《16》現場調査に来てもらう

★自宅に調査に来てもらう業者を慎重に選ぼう!

さて、集まった多くの見積もりを検討して業者を絞り込みました。

絞り込んだ条件は、もちろん価格ではなく、提案内容や見積書の見やすさ、わかりやすさなどがあったと思いますが、見積書から伝わるフィーリングと言うものもあります。
こちらに寄り添ってくれそうな丁寧な説明、気を利かせてくれそうな提案内容など、見積もり全体から伝わってくる雰囲気と言うものも感じてみるといいでしょう。

こうして選んだ業者の中から、いよいよ自宅に来てもらって、実際に希望するリフォームか所を確認しながら、より詳細に、より具体的に打ち合わせを行います。
この現場調査が初顔合わせとなる場合が多いので、こちら側もできるだけ奥様だけ、あるいはご主人だけではなく、夫婦、あるいはご家族の方も立ち会い、打ち合わせを行うのが良いでしょう。
この現場調査をもとに、より詳細な見積書が作成されるので、こちらからの要望に漏れがないようにするためにも、最初の業者の時だけでも、できるだけ多くの関係者が参加することをお勧めします。

リフォームにおいては、現場調査は非常に重要なポイントと言えます。
ここでも、業者の対応や言動などから、最終的に1社に絞り込む必要があるので、業者とよくコミュニケーションを取りながら、観察してください。
例えば、挨拶はきちんと行ったか、服装や靴下は清潔そうか、確認作業はてきぱきと行ったか、こちらの質問には的確に回答してくれたか、言葉遣いは丁寧か、専門家として頼りになりそうか、自分たちと相性が良さそうか、などを確認してください。

また、こちらで気が付かなかったような大事な点を指摘してくれたり、ちょっとした提案をしてくれたり、アドバイスをもらえたりすると、その業者の評価は上がりますね。
実際に今回の日記調査でも、電源の新設やテレビケーブルの移設、ドアの厚みの確認などを怠ったため、あとから追加の費用が発生しています。

また、この現場調査の結果により、想定していたリフォームができない、リフォーム範囲が広がる・狭まる、工期が長くなる、予算が増える、リフォーム自体を中止する、などといった事態になる場合があります。

それと、せっかく業者と直接対面するのですから、文字だけでは伝えにくかったデザインやイメージ、雰囲気などについても、直接伝えてください。
イメージ近い雑誌の写真を見てもらうこともできます。

この現場調査を経ないと、正確な見積もりは作成できませんが、そうかといって、あまり多くの業者に来てもらうのも大変です。
今回の日記調査の施主は、規模の大きな業者から2社、小さな業者から2社を選んで来てもらっています。
もちろん、選択基準としてその施主は、妥当な見積内容の業者であること、デザイン提案力があること、自宅に近すぎないこと、といった条件をクリアした中から、上記の4社を選んでいます。

業者を自宅に迎えるのは、日程調整が必要で、それなりの時間が取られるので、大きな労力を必要とします。
それでも、ここはリフォームの成否を決める重要な点なので、力を抜くことなく対応していただくことをお勧めします。


《17》採用メーカーはどう選ぶ?

★リフォームの重要アイテムとしての水回り設備や建材!
 メーカー選びは慎重に!

リフォームにおいては、工事を依頼する業者選びと並んで、採用する設備機器や内装材や室内ドアなどの商品(アイテム)選びが重要となります。
これらの商品選びの基準としては、デザイン(色・柄・統一感など)、品質、機能、サイズ、価格などがあります。
そして、これらの基準は、発売しているメーカーによって、それぞれ違いら見られます。
もちろん、大きく違うことはありませんが、それでも施主のこだわりが強くなるほど、その差は大きく感じられます。

そこで、施主の皆さんは、このリフォームする設備機器などの商品について、どれだけ勉強されているでしょうか。
たいていの方は、リフォームを思い立ってから、商品の勉強を始めるものと思われます。
そうすると、どれぐらい商品を勉強する期間があるのでしょうか。

今回の日記調査の例を見ると、リフォームの計画を作り始めて、着工するまで、5か月から10か月かかっています。
その間は、業者決め、決めた業者とプランの打合せを行っていますが、並行してそれが商品を選ぶ期間でもあります。
着工すると、半月から1か月半で完了するので、リフォームと言うのは、着工するまでの時間が長いと言えます。
そう考えると、それなりに商品を勉強する時間はありますよね。

商品のことはよくわからないから、業者に任せておけばよいと考える施主もいますが、できれば、ご自身でもよく研究しておく方が、業者との打合せもスムーズに行え、自分のイメージを実現しやすくなると言えます。

では、どのような学びの方法があるでしょうか。

まずは、書物やインターネットから基礎知識を得るのがお勧めです。
そのうえで、メーカーや業者から入手したパンフレットやカタログで検討します。
しかし、それだけで決めるのは危険です。
つまり、声を大にして言いたいのは、実物を確認してください、ということです。
デザイン、質感、使い勝手、ボリューム感など、実物から得られるイメージを、ぜひとも味わっていただきたいのです。

実物は、近所のリフォーム業者の店舗でも触れることができますが、その種類は限られている場合が多いですね。
できれば、メーカーのショールームを訪ねてください。

メーカーには、総合メーカーと専門メーカーがあります。
総合メーカーで代表的なのは、リクシルとパナソニックです。
このメーカーのショールームには、水回り設備から内装建材については、ほとんどのアイテムが揃っています。
そして専門メーカーには、それぞれメーカーが強みとする商品がありますので、こちらも外せません。

この理想のリフォームを実現するための重要アイテム選びについては、次回以降でさらに詳しく見ていきます。


《18》商品を勉強するとリフォームの夢が広がる?

★楽しんでいろんな商品を勉強しよう!

リフォームを具現化するには、水回り設備や内装建材などの商品が必要です。
自分の夢を実現するのに最適な商品をいかに選ぶかが重要となります。
どのような商品があるのか、それらはどのような特徴があるのかと言ったことを、良く知っておく必要があります。

そのためには、自分で一生懸命に勉強するしかありません。
もちろん、この道のプロである、リフォーム業者やメーカーの担当者にお話を聞くことは重要ですが、自分でも勉強しておかないと、最終判断が自分で下せなくなります。
全て業者やメーカーの勧めに乗っかってしまい、後で後悔するということにならないようにしなくてはなりません。

さて、商品選びのポイントを見ていきます。
商品を構成するものとして、大きく、デザインと機能があります。
デザインは色柄の他に材料・素材からくる質感があります。
機能には使い勝手や手入れのしやすさも含まれます。

そのうえで、施工する業者の判断での、施工のしやすさ、強度、故障の少なさ、修理のしやすさ、メーカーの配送やアフターメンテナンス体制などといった、ポイントがあります。
これらのポイントについては、施主は判断しにくいので、経験豊富な業者の意見が参考になります。
つまり、自分で商品を選定しても、実際にその商品を施工する業者の意見を聞くことはとても重要です。

そして、コスト(価格)と言う重要な要素があります。
例えば、いくらお風呂にこだわりたいと言っても、何に重点を置くかを決めないと、あれもこれもといいものを選ぶと、それだけコストが跳ね上がっていきます。

ゆったりと長湯して、落ち着いた雰囲気のなかでくつろぎたいのか、あるいは、打たせ湯やジェット噴流によるマッサージ効果を得たいのか、それとも、ジャグジーでブクブクを楽しみたいのかなどによって、商品やメーカーが変わってきます。

今回のリフォーム施主のお一人は、お風呂にこだわっていたので、高級タイプの商品を探していました。
しかし、いろんな付加機能が付いたタイプではなく、お風呂で長時間ゆったり過ごしたので、高級感のあるデザインを求めていました。
付加機能は確かに良いが、故障すると面倒だからというお考えから、雰囲気を大事にしていました。
それで、あるメーカーの商品のデザインや雰囲気が気に入り、実際にメーカーのショールームに見に行きました。
実際に見ても、思い通りだったのですが、どうも使い勝手が気に入らなかったようで、結局ほかのメーカーの商品に替えました。

このことから、商品選定の優先順位が見えてきましたね。
つまり、お風呂や洗面台、キッチンなど、複数の家族が毎日使う設備については、やはり使い勝手は外せないポイントだと言えます。
商品選びにおいては、見た目に気が向きがちですが、使い勝手、手入れのしやすさなどについては、忘れずに確認してほしいところです。

商品の勉強や選定は、これらの点を考慮に入れたうえで、大いに夢をふくらませ、ご家族でワイワイと楽しんで行いたいものですね。

商品選びについては、次回も続きます。


《19》色柄選びは最後まで悩む!

★色については専門的なアドバイスが欲しくなる!

設備機器や内装建材などについては、数種類のカラーバリエーションが展開されています。
施主の好みの多様化とともに、色柄の品揃えは増える傾向にあるようです。
1メーカーでも数種類の品揃えがあり、それが4社、5社になると、その4倍、5倍となり、かなり膨大な種類になります。
そうして、種類が多くなればなるほど、選ぶ側は迷うものです。

今回のリフォーム施主日記調査の施主さんも、床材の色柄を決めるのに多くの時間を費やしました。
と言うか、最後まで決まらなかったのが色柄でした。
その原因の一つは、色柄の検討において、小さなサンプルで素材と色を確認したことにあります。
小さな面積のサンプルでは、床を敷いた時のイメージが掴めず、難したったようです。

色には面積効果と言う現象があります。
面積が大きくなるほど、彩度も明度も高くなって見えるという現象であり、小さなサンプルで選んだ場合、イメージと違う仕上がりなる可能性が高くなります。
対策としては、ショールームで、できるだけ大きなサンプルで検討する、カタログのカラー写真を参考にする、バーチャル・リアリティー(VR)で施工後の状態を確認するなどが考えられます。
もちろん、カラー写真やVRも実物ではないため、多少の違いは出ると思いますので、その点注意が必要です。

また、そもそもどんな色を選んだらよいのかという問題があります。
もちろん、自分の好む色を中心に選べばいいのですが、色には人に与える影響力がありあります。
例えば、赤色は熱さ、青や緑色は涼しさ、茶色は自然などを感じさせると言われています。
このような色・色彩については、専門家でなければ、なかなかアドバイスすることはできません。
ですから、インテリアコーディネーターや建築設計士と言った建築分野の専門家でも、本格的に色彩の勉強をした人は少なく、そのため、施主に対して適切なアドバイスは難しいようです。

今回のリフォーム日記調査の施主さんによると、「インテリアコーディネーターに色の相談をしたところ、色のプロではなく、的確な提案をしてもらえず、素材と色の関係についても、その場で考えているだけで、専門知識に基づいた提案はなかった」とのことでした。

リフォームや建築の検討場面に、施主の好みを聞いて色や素材の提案を行えるカラーコンサルタントがいることで、よりスムーズに色柄の決定が行われるのではないかと思われます。

最近は、イメージやデザインにこだわりを持つ施主さんが増えて来ています。
こうした施主さんに、より満足のいく色柄の提案ができるよう、リフォームなどの建築分野においても、もっともっとカラーコアンサルタントの皆さんに活躍してもらいたいものです。


《20》建築の知識も必要になる?

★建築に関する勉強も、楽しみながら!

リフォームの多くは、水回り設備に関する工事となっています。
トイレ、洗面台、浴室、キッチンなどの設備機器については、比較的勉強しやすいと言えます。
商品としての物があるため、一般の人にとっても、取っつきやすく、わかりやすいですからね。

一方、増改築などの建築工事を要する場合は内装材だけでなく、基礎の種類や筋交いの必要性、建築法規に関することなど、業者からいろいろと判断を求められることがあります。
判断するためには、ある程度の知識が必要ですが、その知識習得を、業者からの説明だけに頼るというのも、心もとないです。
できれば、自分で勉強して、業者の説明に納得した上で、判断するという形が理想ですね。

今回のリフォーム日記調査の施主の場合、一部、増築工事を行ったが、増築部分の基礎の種類を決めるのが難しく、相当悩んだとのことです。
住宅の立地条件から、ベタ基礎にするには、車が入れないので、人手を使ってやらなくてはならないと聞き、どうするか悩んでいます。

また、コストを考えると簡易基礎の方が安いが強度に問題ないかどうかの判断が必要でした。
筋交いを動かして、柱を建てれば問題ないという業者と、それは難しいという業者があり、最終判断が難しかったとのことです。

業者によって意見が違う場合、どちらの業者を信頼して依頼するかは、どうしても施主が最終判断しなくてはならず、そのためには、自ら勉強するしかありません。

建築工事が絡むと、必然的に大工工事が必要となります。
水回り専門のリフォーム業者の中には、大工工事を苦手とする場合があります。
こうした業者に水回り設備と大工工事を合わせて依頼すると、大工工事だけ他の業者から回してもらうため、余計な手間が発生します。
そのため、打ち合わせがスムーズに行えなかったり、見積もりが高くなったりすることがあります。
そうした、業者の見極めも重要です。

お風呂や洗面台のリフォームついでに、脱衣スペースを少し広げたいと思うこともあるかと思います。
その場合、増築ではなく、間仕切り壁を少し移動すればいいと考えたりしますが、その間仕切り壁が耐力壁になっている場合は、簡単に移動することができません。

建築工事が絡む場合は、こうした事態を想定して、やはり建築関連の知識の勉強は欠かせません。
そのためには、あまり難しく考えずに、自分の理想とするリフォームの実現を夢みて、楽しみながら学ぶという姿勢が良いと思います。


《21》リフォーム業者の窓口担当者はどんな人?

★マナーの良し悪しが大事なバロメーター!

数社の中から、実際にリフォームを依頼する業者をどのようにして選んでいくか?
これは重要な問題であることはすでに述べましたが、その手始めとなるのが、自分たちを担当してくれる窓口担当者がどんな人かによります。
その窓口担当者がどのような人かによって、その後のリフォームの打合せがうまく進むかどうかが決まります。

実は、これはとても重要な問題です。
というのも、リフォームの契約を済ませると、ほとんど全ても打ち合わせについては、その担当者を通じて行うことになるためです。
そのため、少なくともコミュニケーションがスムーズに取れるということが、まずもって重要となります。
リフォームには、窓口担当者だけでなく、インテリアコーディネーター、施工担当者、設計担当者、現場責任者(監督)など、いろいろな人がかかわります。
そうした人たちと直接接する機会もありますが、圧倒的に接触が多いのが、窓口担当者です。

では、どのような点を注意して決めればよいのでしょうか?
まず、約束を守るかどうかという点です。
今回のリフォーム記調査の施主の事例でも、窓口担当者が、連絡もないまま、打ち合わせの時間に遅刻したり、問い合わせをしているうちに、突然連絡が途絶えたりしたこともあります。
こうした基本的マナーのない人が窓口の場合は、避けたほうが無難と言えます。

見積書や仕様書に間違いを犯す場合も要注意です。
リフォーム施主調査の実例でも、契約金額の記載が間違っていたこがもありました。
これほど重要な数字にも関わらず、きちんとチェックせず、ミスを見落としてしまうようでは、信頼できなくなるでしょうね。
現場調査で施主が希望した工事はできないと言われたのに、見積書にその工事費用が含まれていたとのこともあります。
これでは、担当者と信頼関係を築くのは難しくなりますね。

また、窓口担当者とメーカーのショールームに同行した際に、業者の営業車両がたばこ臭かったうえに、ショールームに到着してショールーム担当者に挨拶するのに、名刺を忘れて来たとのこと。
そんな担当者を見て、施主はどう思ったでしょうか?

また、これもリフォーム施主調査の実例ですが、これまでこまめに連絡してくれた板窓口担当者でしたが、契約した途端、連絡などの対応が悪くなったケースもあります。
すでに契約してしまったので、手遅れとも言えますが、できるだけ事前にその人のことを注視しておく必要があり、契約後もよろしくお願いしますとの、念押しも必要かと思います。

このように、基本的マナーも身に付けていないような担当者も実際にいます。
そうした状況の中でも、簡単に諦めることなく、でき得る限り親切で、専門知識が豊富で、対応もしっかりして、約束をきちんと守る人を選んでください。

また、インテリアの打合せにおいては、施主側も奥様が打ち合わせる場合も多いので、そのリフォーム会社に女性のインテリアコーディネーターや女性担当者がいる場合は、それらの方とぜひ打ち合わせしてください。
女性の担当者の場合、男性と比べてより丁寧に対応してくれる場合があります。
建築現場においては、まだまだ女性の進出は少ないので、もっともっと多くの女性に活躍していただきたいものですね。

最終的には、信頼できて、自分と波長が合い、コミュニケーションが取りやすい窓口担当者がいるリフォーム業者が見つかればベストというわけです。


《22》こんなリフォーム業者の窓口担当者ならいいな!

★できる窓口担当者は、こんなことをしてくれる?

リフォーム会社を選ぶことは、窓口担当者を選ぶことであると言っても過言ではありません。
このような人がいる会社なら安心できる、と思わせるような人に、巡り会いたいものです。

マナーが良くて、きちんと約束を守り、対応の良いことがまずもって欠かせない条件ですが、その上に、自分たちが気づかない提案をしてくれる、これまでの経験上、必ず問題になることを事前に指摘してくれると言った、一歩進んで、こちらの意向を汲んで、気を回してくれる人であればなおいいですね。

では、今回もリフォーム施主の日記調査から、事例を見ていきましょう。

リフォームの工事中は、大きな騒音や埃が発生します。
古いユニットバスを解体撤去するときには、かなり大きな音がします。

こうしたことも、経験のない施主さんにとっては、わからないことです。
事前に担当者から聞かされておけば、それなりの備えができます。

また、リフォーム前に家財道具を移動する必要がありあます。
例え洗面台だけのリフォームでも、洗面台に収納している物、その周辺においている物は、案外たくさんあるものです。
もちろん、それらは全て移動させなくてはなりません。

リフォームか所が広がれば、それだけ移動する物の量が増え、大変になります。
こうした点も、案外、気づかないものなので、それを指摘してくれるとありがたいですね。

なお、大掛かりなリフォームの場合は、家財道具の移動から保管までを、請け負ってくれる場合があります。
リフォーム業者が無料、あるいは有料でサービス提供している場合は、担当者から提案がはずです。

それと、見積もり時に見落としがちなのが、コンセントの位置と数です。
リフォームのプロでも見落とすことがあるため、こちらから注意して確認しなくてはなりませんが、こうした細かいことも、担当者がきちんと確認しておいてくれると、安心して任せられますね。

こうした担当者に共通しているのは、施主のリオフォームに関心を持ち、自分のことのように一緒に考えて、取り組んでくれるという姿勢です。
一歩進んでかかわってくれる担当者がいると、リフォーム工事も安心して任せられますよね。

そして長い目で見ると、リフォーム工事が終わった後も、手直し工事や故障への対応など、アフターメンテナンスにおいて、今後も付き合っていく可能性が高いので、人的なつながりは大事です。

リフォーム会社としても、自社で工事してくれた施主さんを大事にするメリットは大きく、施主さんにとっても、リフォーム工事を行ってくれた会社は、工事の内容をよくわかっているので、安心出来ます。

つぎのリフォームもこの会社に、そしてこの担当者にお願いしたい、と思えるような出会いであれば、それこそが幸せなリフォームの第一歩ではないでしょうか。


《23》リフォーム業者との関係性を大事に

★リフォーム業者の善し悪しは実際に依頼して後からわかるもの

リフォーム業者選びは重要なことですが、事前にいくら慎重に選んでも、良い業者に当たるとは限りません。
実際のところ、契約した途端、対応が悪くなったという事例もあります。(既述)
結局のところ、実際に工事を依頼して、それが完了し、アフターフォローまで見極めない限り、判断できないということになります。

前回までも、直かに接する窓口担当者で判断することの重要性をお話ししました。
しかし、良しと判断して選択したものの、どうしてもしっくりこないという場合もあります。
でも、それでは手遅れなので、さてどうするか?

まずは、打ち合わせを進めるほどに、その担当者とのコミュニケーションがうまく取れなくなるという場合は、その担当者だけに問題があり、その人が所属するリフォーム会社の対応には問題ないという場合があります。

その場合は、一度、リフォーム会社の方に、担当者の変更をお願いしてみてください。
少し言いにくいことかもしれませんが、それでうまくいくことがあります。
それで、担当者を変更してくれる場合もありますし、また、実際に担当者を変えてくれなくても、リフォーム会社の上役の人がバックアップを約束してくれたりします。

今回のリフォーム施主の日記の事例では、最初、男性の担当者だったが、話が食い違ったり、対応が悪いところがあったので、施主は店長に不満を言ったそうです。
すると、店長は、一緒に担当につけていた女性コーディネータを前面に出して、彼女が打合せするように変更しました。

元の男性担当者は、技術面で女性コーディネータをバックアップする役割を担うようになりました。
さらに、店長自身もできるだけ関わるようにするということで決着しました。
その後は、スムーズに打ち合わせが進むようになったとのことです。

また、実際に工事をスタートした後、事情があって工事内容がなかなか進まないなどといった場合は、問題のない工事だけを、別の業者に依頼して先に行うことも考えられます。

リフォーム施主の日記の事例でも、増築と水回り(トイレ+洗面)のリフォームを、1社のリフォーム業者と打ち合わせしていましたが、増築の基礎部分の問題がなかなか解決せず、急いでいる水回りのリフォームが進みませんでした。

そこで施主は、水回りのリフォームだけを別の水回り専門の業者に依頼して、そちらのほうだけ先に終わらせました。
何でも、水漏れがひどくなり、急いで工事する必要があったということです。

また、工事の途中で、最初に想定していた工事ができない、あるいは大幅に見積もりがアップするという事態も起こり得ます。
この場合も、その業者だけの言い分を聞くのではなく、別の専門業者に見積もり依頼してみるのもよいと思います。
いわゆる、リフォームのセカンドオピニオンですね。

リフォーム施主の日記にも、そのような実例があります。
増築工事には、襖の張り替えが含まれていましたが、いざその段になって、簡単に張り替えることができないので扉を作ると言われ、追加の見積もりが来ました。
施主は得がいかず、別の襖の専門業者に見積もりを依頼しました。
すると、張り替えは可能であり、見積もりも当初より安くなったとのことです。

その襖の専門業者が言うには、そのリフォーム会社は、襖に関しては専門知識がないので、そのような対応をしたのでしょう、とのことでした。

いずれにしても、せっかく選んだリフォーム業者であっても、何らかの不都合が出れば、すぐに別の業者に問い合わせるという選択肢も、頭の隅に置いておいてください。


《24》リフォーム業者の選びの目安になる?

★メーカーのコンテストで表彰されるリフォーム業者は?

リフォーム業者を選ぶ目安は他にないかなと考えていると、メーカーが主催するリフォームコンテストでの入賞歴と言うものがあります。

これは、大手の水回り設備メーカーや建材メーカーなどが、自社系列の加盟リフォーム業者を表彰して賞を与えるものです。
全国、あるいは地域で第〇位とか、○○賞とかがあります。
こうした大手メーカーが受賞するのだから、それなりの実力のある優良店と見てもよさそうです。

しかし、今回のリフォーム日記調査からの事例では、必ずしもそうではなかったようです。
調査に協力していただいた施主さんも、大手メーカーからリフォームの賞を受けているという点も、当然考慮していましたが、実際のところは、首をかしげる状況もあったとのことです。

表彰するのはメーカーの支店長さんだったりするので、やはり表彰される業者はメーカーのお墨付きとう印象を持たざるを得ません。
では、その選考過程はどのようになっているのでしょうか?
このあたりのことは、メーカーのホームページに記載がありますので、ご自身で確認し、納得したうえで、検討することをお勧めします。

また、メーカーではなく、リフォームの関連団体等が主催するリフォームコンテストもあります。
こちらは、一般社団法人などの公的機関ですが、これも、ホームページでコンテストを紹介していますので、確認しておいてください。

また、住設メーカーでは、自社のフランチャイズ店、系列店を施主に紹介する制度があります。
今回の調査でも、ある大手メーカーの系列店にリフォームを依頼した施主がいましたが、それは、メーカーからの紹介ではなく、施主が選んだ業者がたまたまそうだったということです。
ちなみに、その業者においても、施主が不満に思う対応がありました。

業者選びにおいては、これと言った決め手がないというのが実情です。
その業者の担当者をはじめ、そこが発信するあらゆる情報をしっかり見極めるしかないように思います。
インターネットの時代ですので、その会社のホームページはもちろん、SNSでの発信内容、口コミ情報などをチェックするだけでも、いろいろわかることがあります。

それと、知人などから具体的に業者を紹介されることもありますね。
今回のリフォーム日記調査では、そのようなケースはありませんでしたが、実際に施工を依頼して、信頼がおけるとのことでしたら、それは検討するに値するでしょう。
もちろん、その人と全く同じ工事内容ではないので、絶対ということではないかもしれませんが。

リフォーム業者選びは本当に難しいものです。
今回のリフォーム施主日記調査にご協力いただいた施主さんのお一人は、どうしても納得できる業差が見つからない場合、今回のリフォームは諦めてもよいと考えていたほどです。

そういう意味からも、リフォームは切羽詰まってから慌てて行うのではなく、ある程度余裕を持って計画されることを、切にお願いしたいと思います。


《25》リフォーム費用は業者、工事内容により差が出る!

★値引き対応も業者によってさまざま!

リフォームの見積価格は、業者によってかなり差があるのが一般的です。
例えば、大手の業者と中小の業者とでは、大手のほうが見積金額は高くなる傾向があります。

今回のリフォーム施主の日記調査の事例では、総額200~300万円で、大手と中小とでは、約30%の見積額の差がありました。
もちろん、大手の方が高かったので、この施主は、大手業者に値引きを要求しました。
値引きに応じてくれて、15%までの差になれば、大手に発注するつもりでした。
その結果、そこまでの値引きを引き出すことができず、中小業者に発注することにしました。

一方、大手業者においても、値引きに応じてくれる、あるいは値引きできることをセールスポイントにしているところもあります。
今回のリフォーム施主の日記調査の事例でも、自社は大手のグループ企業であり、大量仕入れしているので値引き率が高いとアピールしていたとのこと。

しかし、その業者は、値引きばかりをアピールするだけであり、魅力的なプラン提案がなかったことから、施主はその業者には発注しませんでした。
例えば、単に設備機器を入れ替えるだけであれば、値引き率の良い、このような業者を選ぶとよいのではないかと、その施主は言っていました。

リフォーム価格については、インターネットで検索すると、おおよその費用はわかります。
その価格と大きく違う場合は、業者にその内容の説明を求めてください。
また、逆に安すぎる場合も、その理由を聞いてください。
それぞれに、ご自身が納得できる理由や事情があれば、話を進めていってもよいでしょう。

最後に、価格にはどこまでの範囲の作業が含まれているかと言う点にも注意してください。
当然含まれていると思っていた費用が、後から別途請求されるということもあります。

今回のリフォーム施主の日記調査の事例でも、リフォーム前の荷物移動を依頼して見積もりを取っていたところ、庭においてある植木鉢は見積もりに含まれていなかったとのこと。
あとでそのことがわかりましたが、その時は後の祭りでした。
ということで、面倒でも事前に契約内容をできるだけ詳細に確認することをお勧めします。

リフォームは新築と違って、工事に取り掛かって初めてわかることがあります。
それが、費用が発生しない程度の軽微な作業で済めばよいのですが、そうでない場合は、別途請求と言うことになります。

今回のリフォーム施主の日記調査の事例でも、工事を進めていくうちに、ケーブルテレビの配線をやり直す必要性が出てきました。
もちろん、配線をやり直さずにおくことも可能でしたが、そうすると見栄えが良くないため、やり直すことにしました。
このことは、最初の見積もりには含まれていなかったため、別途見積もりが出て、請求額に上乗せとなりました。

この場合、費用は施主負担となりましたが、現場調査の際に、リフォーム業者から、配線を変えないとこうなりますよと、説明があればよかったのですが、それはなかったとのこと。
できるなら、こうした細かな点についても、プロとして気づいて提案してもらいものです。

リフォーム予算は、オプションの追加、設備機器のグレードアップなどのため、当初の予定より高くなりがちです。
そのため、想定外の追加予算ができるだけ発生しないよう、業者とのコミュニケーションを密に行いたいものです。

また、工事を開始してみないと、内部の傷み具合がわからないと言った事情もあるので、そのような可能性も、最初に聞かせてもらっておきたいものです。


《26》リフォーム工事中も様々なことが起こる!

★いよいよ契約を済ませ、工事スタート!
でも、まだまだ気は抜けないよ!

さて、少なからぬ努力の結果、発注するリフォーム業者が決まりました。
この場合、100%満足する業者に出会えたという施主は少ないのではないでしょうか?
理想的な業者に出会えるまで、延々と時間をかけるということは、現実的ではないので、どうしてもどこかの時点で、妥協しなくてはなりません。

概ね、自分たちの理想とするリフォームを実現してくれる力があるか、見積もり金額は妥当か、との2点で最後は判断することになります。
金額は数字なので、わかりやすいのですが、そのリフォーム業者の実力については、これまで見てきたように、様々な観点から判断を重ね、推定するしかありません。

さて、そのような苦労を乗り越えて契約し、工事が始まります。
しかし、これで終わりではなく、本番が始まるというスタート地点に、ようやく立てたという訳です。
ですから、ここで気を抜くことなく、最後まで慎重に取り組むという姿勢で臨んでください。

これまでは、リフォーム業者の実力については、推測の域を出ませんでしたが、いよいよ実際の力が発揮される訳です。
以前に述べましたが、リフォーム施主の日記調査からも、契約した後から、連絡などの対応が悪くなるということがあるということが判明しています。

たいていの場合、工事については、工事担当者、あるいは専門の職人さんが行います。
自社の社員の場合もありますが、外注している業者の職人さんが来ることも少なくありません。
当然、契約したリフォーム会社から、具体的な工事内容に関する指示は届いているはずですが、必ずしもそうではないようです。

今回のリフォーム施主の日記調査の事例でも、そのような事態が起こっています。
現場での工事の様子を見ていた施主は、床の張替え工事において、施工者が既存の床の上に新しい床を張ろうとしたので、ストップさせました。

事前の打合せでは、古い床材を撤去して、新しい床を張ることになっていました。
そのことを指摘し、確認してもらうと、やはり施工者が間違っていることがわかりました。

つまり、事前の打ち合わせ内容が、現場の施工者に正確に伝わっていなかったということです。
普通に考えると、きちんと指示が行っていて当たり前ですが、実際には、このように現場に指示が届いていないという、一般的には考えられないような事態が起こり得ます。

結果的には、施主からの指摘を受けて、既存の床材を撤去し、下地を整えてから新しい床材を施工することになりました。

その施主は、結局、原因がどこにあったのかわからないまま、打ち合わせ担当者への不信感だけが高まる結果となりました。

さて、この業者は、ある大手メーカーのリフォームコンテストで上位入賞を果たしています。
この、一見、信頼できそうな業者でも、現場に指示が届いていないという、初歩的なミスが起きるということを、認識しておく必要があります。


《27》リフォーム工事現場はしっかり観察しよう!

★工事は日々進んでいくが、気づいたことはすぐに確認すること。

全ての打合せが終わり、予定通り工事が始まったとしても安心はできません。
前回述べたように、現場の職人さん等に工事内容が伝わっておらず、予定とは違う内容の工事が行われたりします。
そのため、できるだけ工事現場に顔を出し、仕上がっていく過程を観察し、確認してください。

そして、疑問があれば、その都度、現場の職人さんや現場監督さんに尋ねてください。
工事が進んでしまうと、後から手直しするのが大変になります。

しかし、そうは言ってもずっと観察しておくわけにはいかないので、やはり現場の職人さんや大工さんを信頼することが基本となります。
それでも、どうしても出てくるのが不具合です。

今回のリフォーム施主の日記調査では、工事の不良や不具合が多く発生すこることが判明しました。
実際にそうした場面に遭遇して慌てないように、少し具体的に見ていきましょう。

壁紙の張り直し作業が終わった後、仕上がりを確認したところ、表面に凸凹が発生していました。
それを職人さんに指摘すると、ボンドを入れて補修してくれたとのことです。
すぐ、その場で指摘したため、対応してくれました。

また、浴槽の工事が終わり、実際に入浴する際に水を張ると、黒っぽい錆のようなものが出てきたとのことです。
業者に知らせると、内部はプラスチック製なので錆が出たなら外部からだろうということで、しばらく様子を見ることになりました。
結果的に、時間と共に錆のようなものが出なくなり、問題はなかったのですが、このことから、職人さんが、工事が終わって引き渡しする前に、水を流して確認しなかったことが判明しました。

水回り設備の場合、工事が終わったら、職人さんが水を流して確認しているかどうかも、チェックしておいてください。
今回のように、職人さんも忘れることがありますから。

また、リビングの天井について、気泡のようなものが見えたので、それを職人さんに指摘しました。
職人さんからは、「接着剤が乾燥すれば、自然に直ります」と言われたのでそのままにしていましたが、結局直ることなく、原因もわからないままです。
施主も、完璧には直っていないが、何度も業者に言うのも疲れたので、そのままにしているとのこと。

また、詳しい状態はわかりませんが、増築した部分の床下から、断熱材がむき出しになっていたとのことです。
完成後、施主が外部を見回り、確認して発見したそうです。
指摘すると、明らかに施工ミスとのとこだったので、直してもらいました。

但し、施主からすると、本当にそのような補修方法でよいのか疑問を持ち、ネットで調べたがよくわからないまま、調べるのが面倒になり、それで納得せざるを得なかったとのことです。
この場合も、施工後に職人さんあるいは現場監督さんが完了後の確認をしていなかったということですね。

このように、工事には不具合はつきものです。
そのような心構えで、工事中からも、工事終わってからも、業者任せにせず、しっかりと仕上がりを確認してください。
そして少しでも気になることがあれば、遠慮なくできるだけ早めに、業者に申し出てください。

もちろん、具合があれば、しっかり手直しを要求すべきですが、手直しでは限界がある場合があります。
一度完成したところをやり直すのですから、最初からきちんと工事したようにはならない可能性があります。
ですから、工事の途中であれば、まだ手の打ちようがあるかもしれないので、できるだけ工事中からしっかりと工事現場を観察することをお勧めします。


《28》幸せなリフォームで家族みんなが幸せ!(最終回)

★リフォーム後に、幸せな気持ちで住めることが、最も大事なこと。

弊社が実施した「リフォーム施主の日記調査」から、実際にリフォームを行った人でないと分からない、重要なポイントを知ることができました。
この調査は、リフォーム施主さんには、長期間に渡って日記を付けていただき、改正後にインタビューに応じていただくという形で、ご協力いただいたものです。

その貴重な調査結果の一部を事例として取り上げながら、これから住宅のリフォームを行う予定の皆様の参考にしていただきたいとの思いから、「幸せなリフォーム」を実現するためのポイントとして公表させていただきました。

リフォームは、計画段階から完成まで、半年から1年近くかかることがあります。
そのため、施主さんが負担する労力も少なくありません。

あらかじめ、どのようなことが起こりうるのかと言うことを、ある程度知っておくことは、実際の場面で慌てることなく対応できるようになります。
そうした意味で、今回の調査結果をもとにした解説は、具体的であり、少しはお役に立つのではないかと考えています。

これらの内容を参考にしていただき、リフォームや商品の勉強、リフォーム業者の選定、施工中・施工後の確認など、納得いく形で進めていただきたいと思います。
後悔が残るようなリフォームでは、その嫌な思いを後々引きずりながら、その住宅に住み続けなくてはなりません。
それではとても「幸せなリフォーム」とはいえません。

リフォームを依頼した業者とは、工事は終了した後も、アフターメンテナンスなどで、長く付き合っていくことになります。
その業者との折り合いが悪いとか、残念な対応をされたとか、思うような出来栄えでなかったということになれば、何のために苦労してリフォームしたのかわかりません。

これをお読みいただく皆様には、ここに書かれた内容を、自分のケースにも起きるのではないかと捉えていただき、「不幸なリフォーム」に陥らないことを願うばかりです。

この場での発表はこれで終わりとします。

この「リフォーム施主の日記調査」の全容については、リフォーム業者・住設建材メーカー向けとして、レポート化し、リフォームの全貌を把握できるような、カスタマージャーニーマップも作成しました。
ご興味のある業者様、メーカー様は、本ホームページの「お問い合わせ」よりご連絡ください。

  
  


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