住宅内装もカラーリングの時代へ

先日、工務店の社長(一級建築士)さんと、最近の住宅内装の傾向についてお話ししました。
その中で、新築住宅の壁紙の色について、施主に一部の面だけ色を変える提案をしたところ、はじめは乗り気ではなかったが、最終的には提案を受け入れてもらい、喜んでいただけたとのこと。
ある壁紙メーカーが壁紙のデザインコンテストを行ったところ、かなり個性的な作品が集まったそうで、壁紙については、これまでのように白やベージュで統一することから、少し変化してきているのかなと感じられます。
賃貸住宅を展開する会社でも、オシャレなオリジナル壁紙を豊富に用意し、入居者に選んでもらえるようにし、しかも、退去時に壁紙の原状回復はしなくてもいいサービスを行っており、入居者には好評のようです。
ある塗料メーカーさんは、壁紙ではなく、壁にペイントするサービスを展開し、一般住宅にも受け入れられているそうです。
また、内装ドアでも、数色から好みの色を選んでオーダーでペイントするという建材メーカーもあります。
設備機器では、これまでホワイト系が中心だったトイレの便器ですが、最近、便座のフタの色を10色から選べるようにしたメーカーが登場しました。
トイレで、これほどの多くのカラー展開を行った前例はないのではないでしょうか。
そうなると、トイレ空間も便座の色に合わせたカラーリングが必要になりますね。
こうした状況の中、その工務店の社長さんは、「これからは施主にカラーリング提案がきちんとできるようにならないとね~」とおっしゃっていました。
カラーリングの提案は、すんなり施主に受け入れられるとは限りませんが、結果的には喜んでいただかなくてはなりませんよね。
そのためには、カラー(色彩)やデザインについて、施主に提案やアドバイスが的確にできるだけの知識と経験が必要になります。
建築というハード面と、カラー(色彩)やデザインといった感性やセンスとのかかわりが大きいソフト面の両方に精通するのは、建築士さん、インテリアコーディターさんにとって、なかなか大変だろうと思います。
カラー(色彩)については、弊社でもマーケティング・リサーチの一環として、取り組んでいますので、何かお手伝いでいできればいいなと考えています。
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