私がこの仕事を始めた頃、今みたいにスマホやパソコンなどの便利なデバイスなんてありませんでした。
ちょっと今では想像つかないような時代です(笑)。
情報収集といえば、「人に聞く(取材)」、そして「本で読む(図書館で文献漁り)」。
アンケート調査や現場の観察調査もやりましたが、手法は限られていて、とにかくアナログ一択!
それが今や、検索すれば秒速で答えが出てくる時代になりました。
でも、便利になった反面、情報がありすぎるのも問題。
ネットには玉石混交の情報があふれ、どれを信じるべきかの見極めがより重要になってきました。
つまり、情報収集においては「目利きスキル」が欠かせない。
どんなに権威のある情報でも、まずは「本当かな?」と疑うクセがついたんです。

『新聞や雑誌も100%信じてはいけない』
たとえば、新商品の発表会のニュース。
「売上目標は過去最高!ドーン!」みたいな見出しを見ると、つい「へえ、すごい!」と思ってしまいがちですよね。
でも、私は思うわけです。「本当に?」
ある時、実際にその企業の担当者に聞いてみました。
「これ、相当自信があるんですね?」
すると、返ってきたのはまさかの一言。
「いや~、それは希望的観測ってやつでして(笑)」
売れてほしい気持ちはわかる。
でも、ちょっと期待が膨らみすぎてません?
つまり、情報を鵜呑みにせず、「その裏にどんな事情があるのか?」を見極めることが大切なんです。
企業の広告戦略やスポンサーの影響、発信者の立場によってバイアスがかかっていることは珍しくありません。

『「疑いすぎ」もNG!大事なのはバランス感覚』
とはいえ、ここで誤解しないでほしいのは、「何でも疑え!」とは言っていないということ。
大事なのはバランス感覚。
ほどよく疑い、ほどよく信じる。
これこそ、情報時代を生き抜くコツなんです!
さあ、あなたも情報の海を泳ぐときは、バイアスの罠にハマらないよう、しっかりアンテナを立てていきましょう!

「エッセイ(11)『帰り際に出た本音!』」➩

⇦「エッセイ(09)『どうコスパをあげるか?』」


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