エッセイ(07)『一次情報に当たれ!』
コンサルティングやマーケティングリサーチの世界には、鉄則があります。
それは、「まず一次情報に当たれ!」ということ。
これができないと、まだまだ一人前とは言えません。
ネット記事をざっと読んだり、既存のレポートを眺めたりするだけでは、情報を「知った気」になってしまうだけ。
本当に価値のある知見を得るためには、一次情報に直接触れ、自分の目と耳で確かめることが必要です。
『一次情報VS.二次情報、その違いとは?』
そもそも一次情報とは何でしょうか?
簡単に言えば、「自分の足で取りに行った生の情報」のこと。
たとえば、誰かのインタビュー記事を読むのは二次情報ですが、実際に本人に会って直接話を聞くのが一次情報です。
✔一次情報:自分で経験したこと、オリジナルのデータや調査結果
✔二次情報:誰かがまとめた記事や報告書、書籍
✔三次情報・四次情報:さらに加工・編集された情報
つまり、情報の「鮮度」と「信頼性」は、一次情報に近いほど高いということです。
「直接確かめるのって、面倒くさくない?」
正直、めちゃくちゃ面倒くさいです(笑)。
「インターネットに情報があふれているのに、わざわざ本人に会いに行く必要ある?」と思うかもしれません。
でも、この手間を惜しむと、間違った情報に踊らされるリスクが一気に高まるんです。
なぜなら、二次情報・三次情報には、
・意図的に編集された情報
・伝言ゲームのように歪められた内容
・誤解や偏見が含まれた解釈
など、「フィルター」がかかっていることが少なくないから。
特に、ネット上の情報は「玉石混交」。
・価値のある「玉」の情報もあれば、
・まったく根拠のない「石」の情報も山ほどある。
これを見極めるには、経験と勘、そして「本当にそうなの?」と疑う習慣が必要になります。
『一次情報に当たると、思わぬ発見がある』
「まぁ、ネットに書いてあったし、これでいいか」と済ませてしまうと、本当に知るべきことを見逃してしまうことがあります。
実際、一次情報に当たってみると、
・「えっ、前に聞いた話と全然違う…!」
・「そもそも、情報の出どころが怪しい!」
・「これは新しい視点だ!ネットでは見かけなかったぞ!」
と、思わぬ発見をすることが少なくありません。
『情報を見極める「嗅覚」を磨こう』
情報の正しさを判断するには、「このデータ、どうやって集めたんだろう?」と調査方法を意識することが大切。
リサーチ業務に携わっていると、
✔統計データを見たときに「サンプル数は?バイアスは?」と考える
✔ネット記事を読んで「これ、元ネタはどこだろう?」と探してしまう
・・・そんな「職業病」が身につきます(笑)。
でも、この習慣があると、情報の取捨選択が圧倒的に上手くなるんです。
情報に対する「嗅覚」が磨かれることで、ちょっとだけ人生が有利になる気がします。
結局、情報の真偽を見抜くには…?
答えはシンプル。
「足で稼げ!」
机の上で調べるだけでは、本当に価値のある情報にはたどり着けません。
だからこそ、今日も一次情報を求めて動き出しましょう!