「行動につながらないコンサルティングやリサーチには意味がない!」

これは、私がこの仕事を始めて間もないころ、先輩から浴びせられた一言です。
しかし、当時の私はというと……頭の中が「?」マークでいっぱいでした。
「そんな高度なこと言われても、まだ右も左も分からないのに!」
・・・正直、そう思っていました。
でも、時が経ち、経験を積んでいくうちに、この言葉の重みがじわじわと染みてくるのです。

コンサルティングやリサーチの目的は何でしょうか?
それは、クライアントの「行動」を生み出し、成果につなげること。
行動がなければ、どんなに優れた分析や提言も、単なる「机上の空論」でしかありません。
企業が求めるのは「知識」ではなく「変化」です。
行動がなければ、どんなに優れたリサーチも、どんなに緻密な戦略も、コストと時間の無駄になってしまいます。

『目的を見失うな!念仏のように唱えよ!』
理屈では分かっていても、実際のプロジェクトでは、最初に設定した目的がどんどんぼやけていくことがよくあります。
✔議論が進むうちに、余計な要素が入り込んでしまう
✔データを深掘りしすぎて、本来の論点がズレる
✔結局、実行可能なアクションが見えなくなる

こうした落とし穴を避けるために、私は「念仏」を唱えることにしました。
「目的は何だった?」
「この分析は、行動につながる?」
・・・これを何度も自問自答するのです。
あたかも、お坊さんが読経をするかのように、目的を何度も確認しながら進める。
そうすることで、やるべきこと・やるべきでないことが明確になり、ムダが削減され、コストパフォーマンスの高いコンサルティングが実現するのです。

『さあ、あなたも「念仏」を唱えよう!』
コンサルティングやリサーチに限らず、ビジネスの現場では「本来の目的を見失わないこと」が何より重要です。
だから、仕事を進める際にはぜひ唱えてみてください。
「目的は何だ?」
「この仕事は、行動につながる?」
この「念仏」が、あなたのプロジェクトを成功へと導いてくれるはずです!

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