コンサルティングやリサーチの仕事で最も大切な心構え・・・それは「偏った見方をしないこと」です。
「そんなの当たり前じゃない?」と思うかもしれません。
でもこれが意外と落とし穴なんですよね。
しかも厄介なのは、経験を積めば積むほどこの罠にハマりやすいということ(笑)。

『「こんなの、わざわざ調べなくてもわかるよ」・・・の危険』
ある経験豊富なコンサルタントがこんなことを言っていました。
「こんなこと、わざわざ調べなくても、だいたいわかるさ」
「多分、こういう結果になるだろうよ」
おそらく、長年の経験からくる自信だったのでしょう。
ところが、実際の調査結果は彼の予想を大きく裏切ったんです。
これ、決して珍しいことではありません。
確かに、何度も似たような経験をしていると、「こういう結果になるはず」という予測は立てられるようになります。
でも、だからこそ危ない!
データを集めてみると「まさか!」という結果が出ることは少なくないのです。

『「事実は、調べてみないとわからない」――コンサル&リサーチの鉄則』
コンサルタントやリサーチャーの仕事は、「過去の経験や勘」ではなく、「事実」に基づいて分析し、提案すること。
どんなに豊富な経験を持っていても、事前の思い込みが調査結果に影響を与えてしまっては、本末転倒です。
だからこそ、「自分の色眼鏡を外すこと」が何より重要。
調査や分析に取りかかる前に、「予断を持たず、フラットな視点で物事を見る」という姿勢を忘れてはいけません。
「仮説」と「偏見」は、まったく別物。
仮説を立てるのは大切ですが、それに固執して「都合のいいデータばかり探す」のは危険です。

『まるで禅僧のように、無心で向き合おう』
コンサルティングやリサーチの仕事に取りかかる前に、自分の思い込みをリセットする。
それが、より正確で価値ある分析につながるのです。
まるで禅僧のように「無心」で取り組むことが、成功の秘訣かもしれませんね(笑)。
さて、あなたの「色眼鏡」は、ちゃんと外れていますか?

「エッセイ(03)『レポートは、裏から読め!』」➩

⇦「エッセイ(01)『傾いた円グラフでもOK?!』」


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