台北市内を歩いていると、日本でもお馴染みの電気量販店がありました。

こうした日本型の家電量販店も台湾では受け入れられていることに感心しました。

それで、少しのぞいてみようかと思ったのですが、なんと閉店していました。

それも、私たちが台湾に来るわずか3日前のことです。

それで少し調べてみると、なんと昨年のうちに、台湾に展開していた約30店舗を閉めたようです。

台湾の人は家電製品をそれほど買わなくなったのか?

それとも、買ってはいるが家電量販店から買わなくなったのか?

それで、家電量販店以外で家電を売っているところを見に行きました。

一つは、百貨店の家電売場です。

ここは、品揃えはありますが値段が高そうです。


もう一つは、スーパーの家電売場です。

ここは、値段は安いようですが、品揃えは少ないです。

他にも、街中に電気店がありましたが、ここも規模が小さく、それほど売れているようには思えません。


それではということで、東京の秋葉原や大阪の日本橋のような電気屋街にも行きましたが、ここはスマホやパソコンなどが多く、家電製品はほとんど見かけませんでした。

妻の知人のSさんにお聞きすると、郊外の大型ホームセンターか、ネット通販が多いのではないかとのこと。

ホームセンタールートは以前からあり、急速に伸びたということはなさそうです。

ということは、やはりネット通販の増加が、最大の原因なのか?

日本でもネット通販は増加の一途をたどっています。

ということは、将来、日本でも同様の事態が起きないとも限りませんね。

普段、何気なく毎日を過ごしていますが、大きな流通構造の変化が深く静かに進行しており、ある日突然、これまでの流通形態が耐えられなくなるということが起こるかもしれません。

こうした警鐘をならすことも、常に市場を見ているマーケティング・リサーチ会社の大きな役割と考えています。

それにしても、今回のことは日本を出て、台湾に来なければわからなかったことであり、現在進行形で、台湾での流通変化の影響を目の当たりにできたことは、とてもよかったと思います。

そして、現場に足を運んで、一次情報に接することの大事さも、同時に痛感しました。

このように、台湾市場の変化を見ることは、日本市場の将来予測に大いに役立と思われるので、もっとしっかり台湾市場をベンチマークすべきではないでしょうか。

さて、そう思わされることが、ほかにもありました。

それは、また次回以降、ご紹介します。

 
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