先日、「バリアフリー2017」に参加しましたが、要介護者が自宅で安全に快適に暮らすための住宅改修について考える機会がありました。

介護のための住宅改修にかかわるのは、要介護者、家族、ケアマネージャー、介護の有資格者、工務店、設計事務所、福祉住環境コーディネーターなど、多くの人々がいます。

さて、このうち、どなたがキーパーソンなのでしょうか?

何と言って、住宅に関することなので、工務店や設計事務所でしょうか、それとも介護に詳しいケアマネージャーや介護の有資格者でしょうか、はたまた福祉住環境コーディネーターでしょうか、いやいや、そもそもそこで生活する要介護者、家族の方でしょうか。

マーケティング的には、はやり要介護者のニーズを満たすことが最も重要だと考えますが、介護する家族のニーズも大事です。

また、高齢化に伴って今後、老化や病気のある方は症状がどのように進んでいくかを予測するためには、ケアマネージャーや介護の有資格者、または、かかりつけのお医者さん、理学療法士の知見が必要です。

本人だと、現在の状況しか判断できないかもしれませんからね。

そして、ニーズや今後の変化が分かったとして、それをどのように住宅改修に結び付けるかは、やはり建築のプロである工務店や設計事務所の力が必要となるわけです。

それから、福祉住環境コーディネーターも福祉と住環境の橋渡し役を果たしてくれます。

細分化されたプロが、うまく連携できれば問題はありませんが、全てにプロという人はなかなかいないため、うまく間を取り持つ人なり、仕組みなりがあればいいなと思います。

私どもマーケティング・リサーチャーは、それぞれの立場の方から、ニーズや意見、知見をリサーチし、それらを客観的に分析するのが得意です。

案外、リサーチャーが中心となって、それぞれのニーズなりを翻訳し、共有してもらうことで、うまく行くかもしれませんね。

住宅改修の現場では、「どうしてこんなところに手すりをつけたのだろう?」と、後から改修に入った工務店が首をかしげるような現場があるそうです。

そうした事例を少しでもなくするために、リサーチャーとして、何らかのお役に立たちたいと考えています。

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