伝えることの難しさ
若い人に、良かれと思って過去の経験をもとにアドバイス的な話をすることがありますが、必ずしもそれが今の時代に役立つとは限りません。
それを聞かされる若い人も、お年寄りの単なる昔話、自慢話と感じてしまうことも少なくないのでは?
年を重ねるとともに、感じる世代間ギャップは大きくなるような気がします。
うまくコミュニケーションをとることは、本当に難しいです。
人を見て法を説くとは、お釈迦様がそのようにしていたと言われています。
一人ひとり、知識や経験、価値観、性格、思考の癖などが違うので、同じ内容、レベルの話をして、同じように伝わると考えるほうがおかしい、というわけですね。
個性尊重の風潮の中、ますます個人間の違いが大きくなってきているように思います。
つまり、伝えたい側がよく相手を見て理解したうえで、相手に伝わりやすいよう工夫しなくてはならないということです。
つい自分本位になりがちなコミュニケーションですが、面倒でもこの点をよくよくわきまえたうえで、伝えるべきことをしっかり伝えなくては、と自分を戒めています。
それと、この伝えたいことは、本当に相手に必要なことなのか、単なる自己満足ではないだろうか、100%相手のためを思って伝えようとしているのか、そこには自分の都合というものが一点たりともないのかを、深く考えなくてはなりません。
早朝に歩行禅のごときウォーキングをこなしつつ、お釈迦さまの時代に思いを馳せ、自分を戒めながらも、押し寄せる雑念に翻弄されつつ・・・。
「ラバー・ダックがやって来た!」⇨
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