今週は東京ビッグサイトで開かれている「東京ケアウィーク2020」に参加してきました。

こうした展示会では、多くのセミナーが開催されています。

そうしたセミナーのタイトルの一つに、調査データでは開拓できない、とのフレーズがあり、思わず目がとまりました。

普段からリサーチを行い、その分析結果に基づいてコンサルティングを行っている弊社にとっては、無視して通ることはできないと思い、拝聴させていただきました。

セミナーでは、シニアマーケットの全体像の解説から始まって、定年と言う人生の転機がもたらす変化について語られ、いよいよマーケティングで失敗するというくだりに入り、調査データが役に立たないという話になりました。

ここからは興味津々で聴き入りました。

しかし、内容を聴いて、調査データそのものを否定しているのではなかったので安心しました。

要するに、調査サンプルのはっきりしない調査データを安易に信用して、用いてしまうことへの警鐘でした。

特に、安い、早いということで多用されているインターネット調査について、対象者に偏りがあり、そのデータを見ても、本当のシニアのニーズは見えてこないという主張です。

高齢者のネット利用率の低さ、ましてやネット調査のモニター登録をしている高齢者が、果たして一般的な高齢者と言えるのかという疑問ですね。

インターネット調査は、私どもの会社も利用させていただいていますが、利用する場合は、調査目的と照らし合わせて、その手法が適切であるかどうかは、事前によく検討します。

では、高齢者のニーズをつかみ、事業に結び付けるためには、どのようにマーケットを見ればいいのか、ということについては、このセミナーの肝ですので、申し訳ないですが、ここで明かすことはできません。

要するに、一口に「高齢者」といっても、決してひとまとまりではないということです。

つまり、いかにセグメントするかということが重要であり、そこから仮説の構築や調査の実施など、次のステップに進むのが良いということでしょうか。

そういう私も、早や高齢者と言われる年代になってしまいました。

他人の分析よりも自分自身のことを考えれば、よく理解できることも多いのではないか・・・。

高齢者の私が、自分事として高齢者のニーズを調査、分析する!(笑)

それ、いいですね!

 
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